呉 大和ミュージアム見学レポ



 さて、二日目の呉 大和ミュージアムのレポです。  
午前中は広島の街中を巡り、昼食はお好み焼き。  こちらのお好み焼きはキャベツ満載で見た目より腹が膨れました。   で、午後からメインの呉 大和ミュージアムに向かいます。
 大和ミュージアムは呉駅から歩いてすぐで、駅からミュージアムまでの渡り廊下(途中、デパートの中を通り抜けて行きます)もあり道に迷う事は無いと思います。   で、渡り廊下を抜けて外に出ると・・・




 でかい錨や、主砲の砲身が見えてきました。   「そうだ、これが我々の待ち望んでいた大和だ!!」と言いたいところですが、陸奥です。 
陸奥は横須賀海軍工廠で建造されたのですが、呉にて主・副砲身、主舵、スクリューなどは呉製で、横須賀で組み付けたらしいです。
 さて、早速大和ミュージアムなのですが、写真撮り忘れましたのでイキナリ1/10大和の写真になります(汗



 


 しかも、後ろ姿(汗)   腐るほど写真は撮ったんですが(失敗が怖いんで重複写真を何枚も撮ったのもありますが、この二日間で800枚くらい)全体が写ってるのは、この写真しか無いんですよ。  てか、模型の大きさの割に会場が狭くてこのように船首に向かってとか、艦尾方向からとかじゃ無いと、一枚の写真に入りきらないんです。
 さて、詳しくは船首の方から見ていきましょう。




 艦首部分(左舷側)。   巨大な錨と喫水上の目盛りが確認できます。  ・・・そう言えば、尾道大和には主錨無かったな・・・




 一番主砲&二番主砲塔部分(右舷側)  先ほどの艦首の写真と向きが艦の反対ですね(汗)   はしゃぎ回って睦月さんと、でびはちさんを放りっぱなしで大和の周りをグルグル回りながら写真を撮りまくってたので、こうなっちゃんたんです(汗)  お二方とは、このままはぐれちゃって、結局大和ミュージアムを見終わるまでは合流出来ずじまいでした(滝汗)
 解りやすいように、写真を左右反転しちゃってレポを上げても良かったのですが、やはり嘘は良くないので今から”○舷側”とか表記していくことにします。





 さて、尾道レポでも出てきましたボートダビットです(右舷側)   そして、その下に見える眉毛付きの丸い穴が舷窓(げんそう)です。
映画の中で「この中に”げんそう”を閉め忘れた者がおる」と言う台詞がありますが、ようするに窓の事です。   艦がダメージを受けて艦が傾いた時に、舷窓が開きっぱなしだと其処から海水が入り、艦の沈降速度を速めてしまうので閉め忘れは厳重に注意されたようです。




 艦橋部分(右舷側)   尾道大和と違って、コチラはちゃんと再現されています(笑)   




 尾道レポでもありました、高射装置(右舷側)  尾道の方は左舷側だったので舷灯が赤色でしたが、↑は右舷側なので緑色です。  どうも、尾道や↑を見ると、通常の光を緑色や赤色の反射板で色を出す構造のように見えます。  もっと、車のウィンカーのような構造かと思ってました。



  


 艦橋部(左舷側)   ころころ艦の向きが変わって申し訳ないですが、紅い舷灯が確認できます。  それにしても、信号桁から延びる信号揚旗索が凄いですな。  それに比べて、黒色した空中線の目立たない事、目立たない事。
 1/10でコレですから1/700だと・・・   まぁ、あった方がカッコいいんですけどね。





 煙突部分(左舷側)   煙突を取り巻いている筒状の物は蒸気捨管(じょうきしゃっかん)で、缶室(ボイラー)からの余剰蒸気を外に排出する物です。







 後部艦橋とマスト(左舷側)   後部艦橋は方位盤、測距儀、射撃指揮所ありましたが、これも予備です。









 マスト基部と1号3型電探(左舷側)   マストも只の柱じゃなくて梯子が付いてます。  こんなのに登りたく無いな・・・






 シールド無し機銃&探照灯(右舷側)   これだけのビッグスケールになると、探照灯もリアルで・・・
あれ?  レンズ面が透明じゃ無いですね。   遮光装置のブラインドとかじゃ無くなんか、メッシュっぽく見えます。
 実物は金網でも張ってあったのかな?  これも、爆風対策なのでしょうか?




 シールド付き高角砲と機銃群(右舷側)   尾道大和はこれより艦尾側は再現されてませんでした。









 軍艦は斜め後方から見るのが一番美しいを言われる事もありますが、なるほど 確かにカッコいいですな。








 そんな中に士官が居るのを確認。   船のように普段から目にしている物ではないと、このような比較対照が無いと、その大きさが解らないですからね。







 2番副砲アップ(右舷側)   副砲の上に、△型の鉄棒が組んであるのが見えますが、コレは空中線展開用支柱で、途中からクルクル回る構造になっており砲塔が旋回しても空中線が引っ張られないようになっていました。



 飛行甲板(左舷側)  1/10の大和もワイヤーリールに巻いてあるロープは白っぽかったです。






 艦載艇格納庫部分(右舷側)  写真では見切れちゃってますが一番右の水密戸の中に艦載艇が納められており、天井上のレールに装備されたクレーンでつり上げて移動したようです。






 艦尾部分(右舷側)   カタパルトとジブ・クレーンが見えますが、側面から見るだけでは良く解りませんね。  此処の部分はまた後に出てきます。







 艦尾船底部(右舷側)  スクリューが四つついている4軸推進式です。  ニチモの30cmシリーズはサクッと造れるのは嬉しいのですが、一軸なのが不満です。  まぁ、サイズからいって仕方ないんですけどね。
 はぁ、やっと一通り説明できた。  けど、まだ撮った写真の二割くらいしか紹介してなかったりします・・・
あとはアングル違いの写真ばかりになっていきますが、折角なので紹介していきます。





 大和が設置してある、中地下一階部に降りて撮影(右舷側)   乗艦するときに短艇から見上げた時、こんな感じに目に写るんじゃないでしょうか。




 広角最大(右舷側)  模型が大きすぎて一枚に写りきらないんですよ。  さて大和はこれくらいにして展示室『呉の歴史』の方に移動します。




 金剛型戦艦に積まれていたヤーロー式ボイラー。   この日は特別に缶に灯をいれ実演してくれてました(嘘)
このボイラー、金剛より撤去された後は科学技術庁の建物暖房用ボイラーとして平成五年まで現役だったと言います。   驚き

 他にもイロイロあったのですが、あとは写真と説明ばかりだったので、流していきまいした。  昨日、土産屋で買った『大和ミュージアム 公式ガイドブック』に殆ど内容が載ってましたからね〜




 1/100 航空母艦の偉人んトコの娘さん。  呉で建造された記念すべき一号艦だそうです。
このフロアには呉で造られた艦船の1/100模型が飾ってあったのですが、人が多く マトモに写真を撮ってられませんでした。




 1/100 航空母艦赤城。  先ほどの通報艦宮古あたりは入り口に近く、比較的明るかったので写真も綺麗に撮れてますが、ここらへんからノイズが多くなってます(涙)



 


 しかし、1/100というと航空機の出来も違いますな。  




 1/100 航空巡洋艦最上。  亜ぁ、この編になるとノイズだらけです・・・



 光量が足りなくて見るも無惨な画像・・・  



 


 と、うってかわって明るい場所に。  此処からしばらくは大型展示資料館になります。
で、↑は特殊潜行艇海龍。   小説版のローレライでは前半に大活躍しましたね。  ちなみに、映画版では海龍は出てきませんので、清永君はあんな役ドコロになってしまったんです。   「清永ぁ〜〜!!!」
 さて脱線しました。  海龍は世界でも珍しい有翼潜行艇で、その翼で水中を航空機の如く移動することを目標に造られました。



 


 零式艦上戦闘機  略して零戦。  説明はいりませんね。  次、つぎ〜〜〜



 


 大型資料展示室を抜け、二階にあがりました。




 さて、尾道大和で省略されていた後部艦橋から後ろ部分ですが、大和型は此処より後ろが実は見所が多かったりするのであります。




 艦尾部分を少し上から(左舷側)  カタパルトとクレーンがよく見えると思います。   大和型は爆風対策で艦載艇&艦載機は全て格納庫にしまってましたので、平時には↑のように見る事は出来ないのですが、模型的には水偵機くらいはカタパルトに載っていると見栄えが良かったのにな〜  と思います。




 航空甲板(左舷側)  先ほど見切れていた艦載艇格納庫の水密扉が確認できます。  昔の資料では、大和の航空甲板は伊勢型と同じくコンクリート貼りと言う説が有力でしたが、今では鋼鉄甲板と言う説が有力なようです。




 先ほどの画像のアップ。   航空機搬運搬軌条の細部が確認できます。  あと、夜間通行帯ですが、これも各モデルによって、只の太い白線、細い白線が平行に、フジミのデカールとかだとシルバー地に赤ラインとイロイロあったりします。
 ↑の場合だと、茶色に金色の枠が見えますのでリノリウム貼り説で造っているようです。




 対空砲&対空機銃群の部分(左舷側)   んん〜  もう特に説明は無いなぁ。




 艦橋と煙突(左舷側)






 先ほどの海龍と零戦を二階から〜




 砲弾各種。   右の25mmから一番左の46cm砲弾です。   九一と書いてある白い砲弾が九一式徹甲弾で、目標の手前に至近弾で水面に墜ちた時に、先端の風防が取れそのまま水中を進み敵艦の船底に命中しやすいように細工されていました。
 紅い色したのが三式焼霰弾で、対空用の散弾焼夷弾です。   んで、砲弾の後ろの在るのが、重巡洋艦青葉の20cm砲の砲身基部。



 


 1/100 摩耶キタ〜〜〜!!





















 亜ぁ、  もう思い残す事はない。   てか、大和型より他の重巡洋艦とかのほうが、艦載艇や艦載機が見えるんで、見応えあるんですよ。   大和スッキリしすぎ。




 ズラ〜っと並んだ、1/1200くらいの艦船一杯。  やはり船は数を揃えてナンボですな。  こ〜ゆ〜の見た後だと、土産屋のプラモデルが売れるのもうなずけちゃます。




 さて、1/10大和が見れる最後の階の三階です。   ここから見る視点だと、何時もプラモデルで見る視点ですな。  でもまだ、一枚の写真に収まりません。








 最後は展示室『未来へ』を見て終わりです。  入り口では「私はアナライザー  宇宙戦艦ヤマトの〜〜」と出迎えてくれます。
しかし、劇中では何とも思いませんが、いざフルスケールで見ると↑とんでも無くデカイですな。



 で、宇宙戦艦。   展示室が暗いのとガラス張りなんで完全にミラー化しちゃっててまともに撮れませんでした。




 さて、お待ちかねのお土産屋なんですが・・・  人大杉。




 土産屋に特攻をかけて離脱。  ふぅ〜〜  冷たい風が気持ちイイ。  来るときに見た、陸奥の主砲砲身や、スクリュー等を通り抜けて大和波止場に向かいます。





 大和波止場です。  タイル敷きで、実物大の大和の艦橋から巻首部分が再現されています。  右手前に二番主砲、その左に機銃の丸いブルワーク、そして遙か彼方に船首部分があるのがおわかりになるでしょうか?




 大和波止場の船首から見た呉の港。  睦月さん曰く、「左のでかいタンカー?が居なければ海自の船が見える筈なんですが・・・」




 なるほど、なんかそれらしいのが見えますが、殆どがタンカー?の影になっちゃってます・・・




 う〜む、しかし洋上に居る↑のシルエットが、なんかWWUの米空母に見えて仕方ない。  逆ファイナルカウントダウンでも無いかぎり、そんな事は無いんですが!!




 「正面にいる船も護衛艦ぽく見えません?  デジカメの望遠で確認出来ませんかね」   おぉ、そう言えば単眼鏡を持ってきていたのであった。   どれ、どれ・・・




 おぉ!  護衛艦です、護衛艦です!  艦首に単装砲を積んでいます!!   
砲塔を確認して小躍りするワシら。





掃海母艦 ”ぶんご”


 すると隣でカメラを持っていたお兄ちゃんが「あれは掃海母艦 ”ぶんご”です。  そして、その右に居るのが敷設艦”むろと”ですね。」
うおお〜〜  凄げぇ!!  豆粒見たいなあんなシルエットだけで解るんか!!    
 どうも、呉に居る艦は全て解るっぽい。







敷設艦”むろと”

 ううむ、思わず此処でガディ艦長の言葉を思い出す
「船乗りには、船のちょっとした違いで解るもんです」
 カッコいい、最高にカッコいいよ!!










 謎のWWU空母モドキも確か教えて貰ったが、失念してしまった・・・




 興奮して気が付きませんでしたが、ふと横をみるとかなり近くにもそれっぽい船が居たりしました(汗




 しかし、夕日に浮かぶ艦船のシルエットって最高にカッコいいですな。  実はモデルアート誌の別冊でエエだけ1/10大和の写真は見ていたので、正直 呉の港で見たコチラの艦船とかのほうが愉しめました。  ミュージアム内は人が多すぎたってのもありますけどね。

 かな〜り、長くなってしまいましたが、これにて今回のレポは終わり。   さて、大和は観たので次は三笠&横須賀&船の科学館の1/50大和か???








オマケ

昼間だったら撮れたかもしれぬ



お・は・り