はまなはんまー6
レポート  その2





「摩耶が引いてる間にも、激しい戦闘は続きます
この頃になってようやく、里瀬の体力に陰りが見えてきました。」
「ふむ  流石の高速戦艦里瀬もダメージが貯まってきて、船速が落ちてきたと言うトコか」
「いつの間にか高速戦艦 扱いになってるし」
「里瀬−レッドミラージュの防衛戦を突破出来れば、一気に敵の陣地まで攻め込めるな」
「レッドミラージュの方はどうなっているか?」
「現在、我が軍の黒騎士と交戦中です」








「『カーレル  君がグラードを倒すんだ』か・・・  これでミラージュを相手にするのは何人目になるのか・・・」
「思えば、はんまー3のレッドしおりんから、ひたすら血の十字架と戦ってきた気がするな」
「その時、その場所、兵装やルールは変われど、黒騎士はモーターメイドの挑戦を受ける宿命なんだね」
「ミラージュよ  何度でも来るがイイ  その度に、星団3大モーターメイドの強さを思い知る事になるであろう」
「とか言いつつ、何度も戦闘不能になったけどな〜」
「しかし、白兵戦は遮蔽物の修正とか効かないんで、ばんばんダメージが行くね」
「その分、こちらの損害も半端じゃ無いけどね」
「お互いベイルが在るから、保ってるって感じだね」
「近接戦闘型はHPが少ないからな  盾が無くなった途端に、戦闘不能になる可能性も高いな」







「と、格闘戦に目がいっているウチに、里瀬がダメージを回復しているようです」
「マズイな  折角、チマチマ貯めたダメージを此処で大幅に回復されたりしたら・・・」
全回復したって」
「ダメだ  今回は勝てる気がしねぇ







「しかし、我が軍も里瀬が後退した隙を見逃しません  間合いを詰めて一気に白兵戦に持ち込みました」
「むぅ  白兵でも強いな  三人を相手に互角の戦いをしてるゾ」
「どうりでマヤ、一人じゃ勝てないワケだよね」
「それ、違うと思う」
「黒騎士も押されてるな  ついにベイルが使用不能になったで」
「しかも、HP 残り1だよっ!」
「むぅ  ここは友軍の陣地に転進!」
「転進っ!」
「素直に撤退と言えよ」







「衛生兵に治してもらって、HPは4まで回復しました」
「衛生兵、様々だね」
「うむ、彼女だけは絶対守らなければならない  『戦場において、衛生兵は最後まで倒れてはならない。自分が限界でも、傷ついた仲間を助ける、それが衛生兵だ。』だな」
「でも、今回で回復できるのも最後だけどな〜」
「さて、黒騎士が下がった穴を誰かが埋めなければイケナイわけだが・・・  
マヤ  君が行ってくるのだ
「え〜?  マヤが?」
「友軍は里瀬と交戦中なのだ  これはオマエの仕事だ  オマエの使命なんだ」
「う〜  まぁ、里瀬と戦うよりはマシかな・・・」
「魚雷は置いて、格闘戦をするんだゾ」
「え〜〜  モーターメイド相手に、格闘戦でかなうワケ無いよっ!」
「モーターメイドに射撃武器は効かないんだ  仕方なかろう」
(と言うか、格闘戦に持ち込まれたら反撃出来ない)
「はう〜〜」








「摩耶がミラージュと戦闘に入りました・・・   が、一方的に押されてるようです」
「だ、ダメ  敵の攻撃をしのぐだけで、手一杯だよ〜〜」
「白刃取りで防ぐのが精一杯のようです」
「マヤもイレーザーエンジンにしておくんだった〜」
「むぅ  やはりボイラーでは出力不足だったか・・・」
「助けて〜  黒騎士の偉い人〜〜」


補足
重巡洋艦高雄型 13万3100馬力
MHレッドミラージュ 約2兆3千億馬力








「その、頼みの黒騎士やけど、補給中に せりこ の強襲を受けてるで」
「ブラック舞と、ピ〜ンチ!  と思いましたが、反撃の一撃で、見事 せりこを戦闘不能にしてしまいました」
「舞よ  私は嬉しいゾ   とうとう、剣聖 塚原ト伝の域まで達したか」
「ト伝よりも、絶対FSSの騎士の方が強いと思う」







「せりこを倒した勢いで、そのままミラージュに音速突撃です」
チャンス、隙在りっ!  ジェノサイド・カッター!!」
「・・・・・・・・」
「てへっ  外しちゃった・・・・」
「この、娘は・・・・・・・・・・」







「そして、バッシュは見事に音速突撃に成功  なんとか、レッドミラージュを倒したのでありました」
「むぅ  HPが1まで減った時はどうなる事かと思ったが・・・・」
「流石に戦い慣れてきた ってトコやな」








「そして、ちょうどその頃  航空戦艦里瀬も流石に力つき、戦闘不能になっていました」
「今回は本当に辛勝やったな」
「苦しい戦いだったよっ」
「オマエ、何かしたか?」
「け、牽制くらいにはなったんじゃないかな?  かな?」
「かな?」
「かな?」
「むぅ  そう言う事にしておいてやるか・・・・・」










我が国の戦果報告


バッシュ・ザ・ブラック舞と: 撃破数:2
重巡洋艦 摩耶: 撃破数:0



「さて、恒例の反省会です」
「黒騎士は、相手が手追い&味方の援護もあったが、二人撃破できたな」
「黒騎士の面目が立ったってトコロだね♪」
「問題は・・・・」
「・・・・」
「・・・・・」
「ま、マヤ 何かオカシな事した???」
「マヤ  君は何回、サイコロを振ったかな?」
「う〜ん  両手を使っても数え切れないくらいかな?」
「で、敵に与えたダメージは?」
「ゼロ」(きっぱり)
「・・・試作重巡洋艦 摩耶  技術試験報告書
さる11月5日  我が、603技術試験隊は はまなはんまー6にて試作巡洋艦のsh」
「こ、今回は理瀬が強すぎたんだよっ!」
「ミラージュに対しても、ダメージ与えられへんかったが・・・」
「ボイラー艦が、イレーザーエンジンに勝てるワケ無いよっ!」
「なら、一体 君は誰なら勝てるのかね?」
「び、ビスまるち なら、勝てるかな?」
「と言うわけだ  やむさん、次回も相手頼む」
「では次回の めいどはんまー7”ビスまるち追撃戦”でお会いしましょう」
「えんい〜♪」
「・・・それが金髪マヤの声を聞いた最後だった」


はまなはんまー
第六回

「 金髪マヤは浜名に消えた 」




Fin.