移り気迷走星見紀行

月見の森編




 さて、双眼鏡についてはニコン7×50で、一応の満足を得た私ですが とうぜん次には「名古屋近隣の星空でコレなのだから この双眼鏡で、もっと暗い空を見たらどうなるか?」となるのは必然。   そこで暗い空を求めて、旅?に出たいわけなのですが何処に行けばイイよ〜 的な情報があまり無いんすなコレが。  天文誌とか買っても、そんな情報は皆無だし(そりゃ、イイ場所は独り占めしたいよね 人が居ると具合悪いんだしさ)載ってても岐阜、長野とかの山奥で確実な確証が無いとチョット気合いいれないと行けないトコロばかり。
 そこで、とりあえず三重とか岐阜の”るるぶ”とか買ってきて調べて見たりした。    ・・・・・ダメだ。  遊びと言うよりは、食い倒れマップになってるよ。   そんな試行錯誤をしてるウチに、ワリと近い距離に”月見の森”と言うのを見つけました。
 「ふみゅ  月見・・・  月も星も余り違い無いよなぁ?  よし、近いし マズは此処に言ってみっべや」   かくして、私の闘い?は始まったのです   






月見の森   トライ 1



持っていった物

 ペンライト、 双眼鏡ニコン7×50、 長袖の上着・虫除けスプレー




 ウチが比較的、名古屋に近いと言っても20分も車で走れば其処には広大な田園と養老山脈が横たわる、お世辞にも都会とは言えない風景が広がるのでした。  本日は金曜日で、会社が終わってから家に帰り 支度をしてからの出発です。(写真は翌日のトライ2時に撮影)







 地図で見ると、月見の森の近くには 駅の道”月見の里”というのがあって、トイレ&栄養補給が受けられます。  でも、今日は仕事終わってから来たので、お店は全てしまってました。   月見の森は、この道の駅と養老の滝への入り口の間となっているのですが、ナカナカ見つかりません。   途中に”水晶の湯”と言う銭湯?の看板は見つけたのですが、月見の森はどこから行くのだ???   以前に、この国道258号線を走っているときに、”←月見の森”と言う看板を見かけた記憶はあるのですが・・・
 地図や、月見の里の観光案内を見ながら2、3往復するうちに、月見の里=水晶の湯 で在ることが判明。  この時間のロスで、現地に到着したときは午後9時近くなっていました。(写真は翌日のトライ2時に撮影)







 駐車場に着きました。  駐車場にある、簡単な地図で目的地を確認します。  この図によれば、舗装してあるバス道をひたすら歩き、途中から階段を上って月見広場に行けるようです。   ちなみに、水晶の湯に行く人は、この駐車場に車を置いて、此処からシャトルバス(マイクロ)で水晶の湯に行くらしいです。(写真は翌日のトライ2時に撮影)






 山の中なので、あたりは真っ暗なのですが トコロドコロに街灯が設置され道に迷う事は無さそうです。(写真は翌日のトライ2時に撮影)
  途中、すれ違った女の子達が「あの人、何処に行くんだろ?」(ぼそっ)と言ってるのが聞こえたのが不安なんですが・・・   10分くらい歩いた頃でしょうか、前から一台のワゴン車が降りてきます。  この道は一般車は入れない筈なので、多分 上の水晶の湯の人達なのでしょう。  時間もソロソロ9時を過ぎますし、帰宅途中なんでしょうね。   ワゴン車のオッチャン「兄ちゃん。  もう此処閉めるけど大丈夫だよな?」    私:「??  はい、大丈夫ですけど?」   ワゴン車のオッチャン:「まぁ、歩きだから何とでもなるよな」   そう言い残して、ワゴン車は降りていきました。  
 さらに歩くこと5分くらい。  たしか、観光ガイドには20分ちょっとくらいで、月見広場に登れると書いてあったので、そろそろ石の階段があってもイイ筈なんですが・・・
 
 それは、突然おこりました    音もなく、道を照らしていた街灯 全てが消えたんです



 !!!!!     




  





 当然アタリは真っ暗。  聞こえるのは鈴虫の声と、風に揺られてゴウゴウと唸る、木々のざわめき・・・・  
怖えぇ!   死ぬ程怖えぇぇ!!!
 後で判ったんですけど、どうも9時以降は消灯するらしいです


 なんか、道も間違ってるような気もするし、今日のトコロは退散です   たとえ、公園のような場所でも やはり山は明るいウチにチェックしてから来るべきでした。


 職業柄、腰にペンライトは常に吊っているので良かったのですが、そのペンライトが無かったらどうなってた事やら・・・
まぁ、月が出てたんでペンライトが無くても大丈夫だったんでしょうけどね





  



月見の森   トライ 2



持っていった物

 ペンライト、 双眼鏡ニコン8×25、 デジカメ・ルミックス





 月見の森、二日目。   今日は昨日の敵討ちのつもりで行くつもりだったのですが、夕方まで名古屋の大須をぶらついていて、そのまま直行。
装備的には昨日より軽装だったり・・・・
 まぁ、明るいウチに登れるんで大丈夫でしょう・・・   多分。





 現地着は5時くらい。  空にはまだ日も月も残ってます。   試しにルミックスで撮ってみるとブレもなく、ぼちぼちと写ってくれました。   昼の月なら三脚無しでも普通に撮れるようです。





  


 昨日 敗走した道をトボトボと歩いていきます。   昨日は真っ暗で何も見えなかったのですが、昼間はこんな感じなんですねぃ
さて、昨日 「あと人、何処に行くんだろう?」と言われた場所に来ますと  ははぁ、なるほど。   昨日は暗くて判らなかったのですが、ワキの山道から石段が中腹に向かって延びています。   どうも此処を登ると ”いこいの広場”への近道のようです。 

 ちなみに、昨日は夜遅かったので一台も見ませんでしたが、この舗装してある道は水晶の湯への、シャトルバスひっきりなしに往復しています。   そして、バスの窓を見ると「なんで、あの人はワザワザ歩いてるんだろ?」と言う、目で見られたり〜   イイんだよ!  好きで歩いてるんだからっ!!





 ゼィゼィ ハァハァ  と息を切らしながら登っていきます   日頃運動していない、なまりきった身体にはカナリきつかったり・・・・
正直、杖が保水






 やった!  登り切ったゾ   と喜んだのもつかの間。   何?  あの、天まで届くような階段は?





 

 この階段、国道258号線沿いと言うことで258段なんだそうです。  この階段がまた急勾配でエライのなんの。




 ハァハァ  ゼイゼイ  ヒュ〜ひゅ〜   なんとか登り切りました。  ダメだ、当分動けねぇ




 片道20分強の短い行程とは言え、かなり疲れました。  もう汗だく。    ですが、頂上は風もあり涼しくて快適でした。    さて、ようやく双眼鏡スナイパーの至極の時間がやってきました。   双眼鏡にハマってから、高い見晴らしの良いトコロに行った事無かったんですよ〜
 しかし、今回は取るものも取らず、25口径  ショボ〜ン。   まだ明るいのでデジカメで12倍ズーム試しましたが、なんとか写りました。   でも解像度が足りないのか、シーイングの為か霞んで見えます。   発泡スチロールで造った作り物見たい。




  体力も回復したので今日のトコロは退散です。  上に登って気が付きましたが、こんな上でも照明が在るんですね。   照明の光度にもよりますが、星見にはあまり良く無いようです。




 そんな道が在ったんですか。   最初から教えて下さい。   当然コチラで帰ります。  走行距離は伸びますが、緩やかな山道で行きの急な階段よりはよっぽどイイです。





 さて、駐車場に着いて飲み物を飲んで落ち着いてると、なんだか急に体力が回復してきました。   先ほど地図で確認すると、おいしい森広場→ササユリ園→月見台 のコースもあるようで、こチラは舗装路はまったく無く、山道なのですが途中の おいしい森広場も展望台になっていて、もしかしたらそちらは照明が無いかも・・・   せっかくだから、もう一度月見台を目指す事に。




 かなり迂回するルートですが、坂も急では無いので階段よりはよっぽど楽です。   反対側からいこいの広場を見ると、花文字が書いてあったんですねぃ




 月見台に到着。  そろそろ日も没してきました。




 すると、月見台の照明が・・・   うあ  かなり強烈な光です。   見晴らしはイイけど、この光量だったらウチの屋上のほうが星が良く見えるかも・・・




 完全に日没。   9時まで待てば消灯するんですが、今回は軽装でペンライトしか持ってないし、何よりもアノ照明に集まってきた羽虫を見ると、虫除けも持たずにとても長居する気にはなりません。





 ライトアップされる月見台とその階段。   土曜の夜のみライトアップするらしいです。   なんかサムスピの花諷院骸羅のステージのようです。   コレでお寺の鐘の音が聞こえてきたり、不知火幻庵のステージのお経から聞こえてきたら、ロマンチックと言うよりは間違いなく恐怖。
 ただ、此処から見える夜景はナカナカの物で、三脚を持ってこなかったのが無念。




月見の森   トライ 3



持っていった物

 手回し充電式懐中電灯、 双眼鏡ミザール 8×40、 デジカメ・ルミックス、虫除けスプレー、レジャーシート、長袖の上着、星座速見版、三脚、PSP




 さて、3回目の挑戦。  流石に今回は用意周到ですがかなり重装備に。  本当は7×50の双眼鏡を持って行きたかったのですが断念。  仕方なく8×40のダハタイプ。
 今回は夜景を取りたくて日没〜9時の間に現地に到着するように段取りしました。  さて、道の行程は二回目でほぼ、判りましたので今回はそこで夜景のみ。  





 今日は良く晴れていたので、星も良く見えました。  しまった、やはり無理してでも7×50持ってくるんだった。   あと、もうそろそろ真冬の装備じゃないと、夜の山は辛いですね。   とても9時過ぎまで粘る気になれませんでした。






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